朝、5時近くに起きてシャワーを浴びた。
ワイシャツにアイロンをかけながら、久しぶりにテレビをつけた。
めざましテレビがやっている。
キャスターの女性は美人ばかり。男性もさわやかでテレビ局に就職できるような人物はこういう人なんだと思う。自分みたいな変な奴がこのなかにいたらまるで浮いてしまうだろう。
エンタメニュース、天海祐希、“夫”阿部寛にほれぼれ「大きいっていいな」
天海祐希と阿部寛が主演で映画をやるらしい。舞台あいさつがニュースになっていた。2人はスポーツジムで良く顔を合わせる仲だが、初共演なんだとか。
出演者に菅野美穂と相武紗季がいた。相武紗季が結婚していたのを初めて知った。 天海祐希は変わらないな。さすがに女優は美人だな。みな差し支えのない言葉を選び、その場をうまくやり過ごす。
香川照之が離婚していた。舞台稽古のあとの会見で、なぜ離婚したのですか?なんて聞かれていたが、それはお互い話さない約束になっていると言っていた。
私だったらアホだからペラペラ話してしまうだろう。要らんこと言うな、言ってはいけないことがある。口に出してはいけないことがある。それが私にはわからない。ああ、やばいと思う。
離婚してテレビで会見を開くのか。有名人は大変だ。大勢の人の前にでてカメラやテレビの前で世間に向かってお騒がせして申し訳ございませんと言わないといけないなんて。
それが大人として社会人として当たり前のことなのかもしれないけど本人は嫌だろうな。スポーツ新聞、週刊誌やエンタメニュースの格好のネタだし逃げられないのかもしれないけど。
それ無視して逃げたら批判やバッシングされるんだろうな。自分だったら逃げてると思う。あ、香川照之ぐらいの有名人になると当たり前のことだと思って何ともないのかもしれないな。
コンビニのおでんをつついている人が逮捕されたとニュースになっていた。ドヤ顔をしている映像が流れていた。業務妨害容疑で逮捕だと。アホだなぁ。こいつはこれからツンツン野郎と言われるだろうなと思う。
Youtubeで動画をあげて、それをテレビがニュースにする。昔だったらその場にいた人がみて、非常識な奴がいたぐらいで終わっていた話だろう。自分の周りのごく狭い世界での出来事が、いまはネットやテレビで世界中に知れ渡るニュースになってしまう。
本人はほんのいたずらでした行為かもしれないが、世界中の人の記憶に残っていつまでも語り継がれてしまうというある意味恐ろしい世の中だ。良い事なら別だけどこれは自慢できる話しではない。あ、もしかしたら仲間内では自慢話になるのかも知れない。
サッカーのFIFAクラブワールドカップで鹿島アントラーズが南米代表のアトレティコ・ナシオナルに3-0で勝って決勝に進んだ。歴史的快挙だという。
サッカーはやっていたし好きだから、トヨタカップの頃から毎年欠かさずず見ていたのだが、ここ何年か新聞もない生活でテレビもつけなくなってから見なくなった。見るほど興味もなくなっていた。
決勝はスペインのレアルマドリード。今年はバルセロナではなかったのか。去年はバルサで今年はレアル。やはりスペインのこの2大クラブがまだ世界でもっとも強いんだな。
鹿島が決勝でレアルに勝つことはないと思うが、これはさすがにみたいと思う。12月18日の日曜日か。近所にあるスポーツバーに行ってみようかな。でもたぶんテレビでみるな。忘れなければ。
ああだけどしかし、キャスターはみな高学歴で見るからに優秀な人たちだ。完璧なリア充な人たち。(またそこか・・・)
そりゃ朝早くから出勤して大変だろうし、嫌なこと辛いことだって沢山あるだろうけど、社会的にも世間的にも経済的にも立派な人たちだ。
私だってフジテレビなどに就職することを目指したって良かったのに。なぜその日ぐらしなんてしていたのだろう。こんなこと自分で思うだけで言葉にしたところで相手にもされず無意味だろう。
親に話したところで、ない物ねだり、人を羨ましがるなと言われるだけだ。現実をみろ世間から見た人様からみたら俺はただの悲しい奴でしかない。
そんなアホなことを思っている。心ここに在らずで自分がわからず現実感がとぼしい。
ツイキャスをみる。ふわっちをみる。普通の人が配信している。ここはテレビのような華やかさではない。普通の人が自分の暮らしを見せて言いたいことを言っている。
これが普通の人、普通の世界なんだと思う。ただそこでさえ、自分はズレがある。くだらないものを見てる場合じゃない、こんなものを見て時間がすぎていくばかりでいいのか。
とはいえ、ダメな人間は結局なにをやってもダメなのだ。能力のない奴は結局ダメ。私は何がしたいのだろう。今は何もしたいことすらない。毎日食べたいものも特にない。
カジノ法が成立したらしい。これでカジノが日本にできることになるのか。これ、遊びにいくこと楽しみにしている人も多いだろう。だけど私は興味がもてない。
今日は仕事に行く。また誰に話しかけられもせず黙りこくって社員の人達の働きぶりをみながら、自分はなんでこの人たちのようにできない変な奴になってしまったのか苦しい苦しいと思いながら。
勤務終了時間までやりすごす。ああ、私の精神年齢は低いまま、血迷ったまま、時間がたてば経つほど老いていくだけ。いい加減にしろ。腐った自分、頼む私よ、まともになってくれ。
テレビの中のできごとは私とはまるで無縁の世界だ。
どうしたいのか、何をしたいのかすら分からない私は、ただただ愚痴をいっているにすぎない。